産後うつ予防は妊娠時から対策を

本日ニュースで2ヶ月の赤ちゃんとママが、4歳の子を残して亡くなったということだったので、「産後うつ」をテーマにしようと思いました。

「産後うつ」は誰にでもおこりえます。

産後うつになる可能性は7〜10人に1人。

産後うつは、産後の急激なホルモンバランスの変化と、急激な生活の変化が原因だといわれています。

わかりやすいのが、生理の前にイライラするとか、更年期の人がイライラするとかかな?と思います。
ホルモンバランスが崩れるとそういった風にイライラしたり、憂鬱になったりします。

産後は訳もないのに涙がポロポロでることもあります。

それに付け加えて、産後は生活習慣がガラリと変わる。

今までは、自分中心の生活。
家事をまとめてしてみたり、
夜遅くまで起きてたり、
休日は遅くまで寝てたり、
趣味に時間をかけたり、
友人とお出かけしたりできていた。

産後は赤ちゃんを中心とした生活に変わる。
2〜3時間毎に起きて育児するから、まとめて寝ることができない。
赤ちゃんが度々泣いて寝てくれない時には、もっと睡眠不足になる。
赤ちゃんが小さいとお出かけもできない。
産後1か月から、赤ちゃんとお風呂に入れるけれど、赤ちゃんのお世話もしないといけないから、ゆっくりお風呂にも入れない。
赤ちゃんのお世話しながら、家事もしないといけない。
汚れ物も増えるから、こまめに洗濯もしないといけない。
おしゃれをしたくても余裕がない。

だから、産後のママは気持ちが変化する。

ママから笑顔がきえるとき
それはママからの「SOS」
その「SOS」に気付いてほしい

よくあるママの気持ちの変化

〈出産後すぐは赤ちゃんのお世話も大切だけど、実は自分のカラダも辛い〉
・おっぱいが張って痛い
・傷口が痛む
・自分の体調が不安

〈どうして育児マニュアルどおりじゃないの?〉
・赤ちゃんがおっぱいorミルクを飲んでくれない
・赤ちゃんの体重が増えていかない
・上の子の時の子育てとなんか違う

ちょっとひどくなってくると・・・

〈想像していた育児と違う、楽しくない〉
・赤ちゃんが泣き止まなくてイライラする
・パートナーや周囲、上の子にイライラする

〈なぜだかため息ばかり〉
・何もする気が起きない
・赤ちゃんが可愛く思えない
・自分の身だしなみが整えられない
・可愛くない、楽しくないと思う自分に自己嫌悪を感じる

もっとひどくなると・・・

〈幸せなはずなのに・・・〉
・食欲がない(普段と違う)、食べ過ぎてしまう(普段と違う)
・笑えない、全てに無関心になる

〈母親失格だ・・・〉
・自分を傷つけたくなる
・自分が惨めになる
・不幸せに感じる

こうなる前に予防が必要です。

対策としては

・産後3ヶ月までをどのやうに過ごすか、誰が家事や子育てをサポートするのかを家族の中で計画を立てておく。

・パパは日頃からママの話をよく聴くように心がける。

・母親学級、両親学級、父親学級に参加し、子どものいる生活や育児技術を学ぶ。

・子育て分担を決め、ママが子育てから離れられる時間を考えておく。

・MY保健師、MY助産師をみつける。

・妊娠中から居住地域の産後に利用できるサービス、サポートを確認し、探しておく。
(産後ケア施設、助産師、保健師、市区町村の子育て支援、民間サポートなど)

妊娠中から産後にかけて、切れ目のない支援があなたを守ります!

私が切れ目ない支援の役割を担います。
ぜひ、ご相談ください。

最近、「イクメン」がもてはやされ、パパに家事や育児を担うことも期待され、仕事以外の役割が増えています。

育児と仕事のバランス、子育てに対する不安から、パパにも産後うつ症状があらわれることがあります。

産後うつは誰にでもおこりえます。

妊娠中から産後を見据えて、環境の変化や心の持ち方、家族で協力できること、外部のサポートについて話し合っておきましょう。

当院では個別の不安や疑問などに対応した母親学級、両親学級を行います。

不安のまま出産、育児に突入せず、知識を得ることで解消できる不安は解消してから出産、育児に入りましょう!

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