子宮頸管(けいかん)というのは子宮の出口にあたる部分で、子宮と膣の間で通常30週までは3㎝以上あります。
妊娠中は通常、しっかり閉じておなかの赤ちゃんを支えています。
そして、分娩時の陣痛で子宮が強く収縮することによって開きます。
ところが、妊娠中期以降に子宮の収縮がないのに子宮口が開き始めてしまう場合があります。
これを子宮頸管無力症とよび、切迫流産や切迫早産を引き起こしてしまうのです。
子宮収縮が強く起これば、誰でも子宮口が開きますが、収縮がなくても開くのが特徴です。
子宮頸管無力症は、数百人に1人という低い割合ですが、誰にでも起きる可能性があります。
切迫流産や切迫早産を防ぐためには妊娠中にきちんと妊婦健診を受け、子宮頸管の状態を観察することが大切です。
子宮頸管無力症と診断されれば、子宮頸管をくくる、子宮頸管縫縮術という手術をして子宮頸管が開くのを予防することが治療法としてあります。
しかし、この手術をしても開いてきてしまう人が中にはいます。
そんな人は出産まで入院して安静を保つということが必要になります。
私はそんな人を病院で見てきましたが、あるストレッチをすると少し落ち着くこともわかりました。
なるべく長く赤ちゃんにお腹の中で育ってもらうために少しでもできることがあるなら、してほしいのです。
そのストレッチは身体をたくさん動かすようなストではありませんので、危険はありません。
前回、子宮頸管無力症だと診断された方は、次に妊娠された時から始めて欲しいと思っています。
ぜひ、子宮頸管無力症だと診断された方はご相談くださいね(*´꒳`*)
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