人生の終わりから人生の始まりへ

私は看護師として働いていました。

その時には後期高齢者が75%を占める病棟で勤務していました。

そうなると人生の最期の時に関わることが多くありました。

最期まで人生を全うする姿は輝いていました!

人生の先輩から沢山の話しを聞き、私の人生の肥やしになりました。

たくさん私のことを認めてくださいました。

たくさんの愛のあるお言葉をいただきました。

それは今でも私の宝物です(*´꒳`*)

最期の時を迎えた方には労いの言葉をかけさせてもらいます。

感謝と尊敬を込めて、丁寧に身体を拭かせていただいたり、お化粧させていただいたりします。

その間もずっと話しかけ、涙をこらえながら。。。

いや、涙流れるけれども。。。



それから、今度は助産師として出産に携わることになりました。

人生の終わりから始まりへと転換かと思っておりました。

現実は甘くありませんでした。

妊娠すること。
妊娠を喜べること。
赤ちゃんが生まれること。
母子共に無事で出産を終えること。
我が子をこの手に抱くこと。
我が子におっぱいをあげること。
出産を喜べること。
我が子を育てること。

そんな当たり前だと思っていたことが、当たり前ではないのだと思い知らされることになりました。

妊娠できなくて悩む人がいる。
妊娠して悩む人がいる。
赤ちゃんが様々な原因で生きて産まれてこれないこともある。
赤ちゃんが無事でも、お母さんが大変なことになることもある。
理由があり、我が子を抱けない人がいる。
理由があり、おっぱいをあげられない人がいる。
出産を素直に喜べない人もいる。
自分では育てることのできない人もいる。

そんな現実。

始まりもあるが、終わりもある。

非現実的に思うかもしれないが、それが私の日常だった。

人生の始まりも終わりも、その人の人生。

それに携わる仕事という重大な責務を背負った仕事。

そんないろいろな人生に対して、私にできることを探して関わってきました。

それが正解なのかどうなのか、答えは今もわかりません。

今思うのは、こういった仕事だけではありません。
どんな仕事でも、仕事をされてない方でも、人と数秒でも関われば、それはその人の人生に関わっていると言えるのではないかと。

今は開業助産師として、お客さんの人生がより良く輝くためのお手伝いに何ができるか?
そんな壮大な課題を抱えながら毎日を送っています(*´꒳`*)

それを応援してくれる仲間もいる。
それを幸せだー!と感じ、これからも責務を果たしていけるよう精進いたします!!